TypeScriptとJavaScriptの関係を、自分の言葉で説明できる。
この章で学ぶこと
「TypeScriptで作っています」と言われたら
あなたが担当する社内の経費申請ツール。開発担当が「画面はTypeScriptで作っています」と説明しました。これは、プログラムを書くための言語の名前です。Excelや会計ソフトの製品名ではありません。
この教材では、架空の「ハルマチ商事」の経費申請ツールを共通の題材にします。名前、金額、承認の状態といった身近なデータを使い、短いコードの意味を日本語に置き換えていきます。プログラムを一から書く必要はありません。
JavaScriptに「事前の確認」を加える
Webサイトでボタンを押すとメニューが開く。入力した金額から合計を計算する。こうした動きに広く使われるのがJavaScriptです。ブラウザだけでなく、Node.jsなどを通してサーバーでも使われます。
TypeScriptは、JavaScriptに「型」を使ったチェックを加えた言語です。型とは、値が文字なのか、数値なのか、どの項目を持つのか、といったデータの約束です。コードを実行する前に、約束の食い違いを見つける助けになります。
たとえば、金額を入れる場所に「確認中」という文字を入れようとしたら、計算する前に気づきたいはずです。TypeScriptは、こうした種類の不整合を検出します。
言語・道具・サービスを分けて考える
| 名前 | 何を担当する? | 業務にたとえると |
|---|---|---|
| TypeScript | プログラムを書く言語・型のチェック | ルールを書き込める作業用の書式 |
| React | 画面の部品を作るライブラリ | 画面を組み立てる部品セット |
| Node.js | JavaScriptをブラウザの外で動かす実行環境 | 処理を動かす作業場 |
| Vercelなど | 作ったアプリを公開するサービス | 利用者に届ける場所 |
「TypeScriptを採用した」だけでは、画面の見た目、データベース、公開先は決まりません。言語と周辺の道具を分けると、開発の説明が整理できます。
なぜ、チームの仕事に向いているのか
型の約束があれば、他の担当者も「この金額は数値」「承認状態はこの3種類」と読み取れます。項目名を変更したときに、古い名前を使っている箇所を見つける手がかりにもなります。
一方、型を設計する時間や学習は必要です。小さな変更でも関連する型の修正が必要になる場合があります。「TypeScriptだから安い・安全」と決めつけず、変更に強くするための仕組みのひとつとして捉えましょう。
理解を、たしかめよう。
各問の答えを選び、「答え合わせ」を押してください。何度でもやり直せます。
ここまで読めたら、ひと区切り。
理解できたところまでを振り返って、読了を記録しましょう。
記録はこのブラウザに保存されます。